第6ディメット暦14月01日
〜カルファ山脈・カルファ第4山道〜
「なんなのこの山道!」
「しかたありません。世界有数の山脈であるカルファ山脈の中で一番楽な山道がここですから。」
「それに、野宿したくないんだろ。」
「うぅぅぅ、わかったわよ……」
リオンとエルクがなんとかレイラをなだめながらカルファ第4山道を登って行きます。
「ほら、もうちょいだぞレイラ。」
「……………」
「頑張ってください、あとちょとですから。」
「………………………」
バテててしまったレイラを引きずりながら山道の最高地点に到着したようです。
3人共「ツカレターーー!。」
〜3時間後〜
「なぁ、まだか〜?」
「ちょっと待ってよ〜〜もう少しだから〜。」
「よし!荷造り完了!!。」
「なげぇよ!」
「やっぱり許可して失敗したようですね。」
『我が……え…びし…………よ、わ……声に………………よ。』
「(あの時の幻聴!?)なぁ、なんか言ったか?」
「いえ、何も。」
「どしたの?」
「いや、何でもな……」
『ブォン!!』
鈍い風切り音とともに突如何者かが3人に割り込んでくる!。
「うわっと!」
とっさに避けて間合いをとる3人。
「これを避けるとは、汝ら何者だ。」
「なっ、それはこっちの台詞だっっ!!」
すると、斬りかかってきた男は、剣を収めながら、
「失礼いたした。それがしはこの山に庵を構え、剣の道に通じたと見える者の力量を計る禅煌と申す者。
しかしどうも近頃力量を計ろうとすると山賊などと言って逃げる者が多いのだが……。」
「なぁ、もしかして凄腕の山賊って……」
「多分あの禅煌って人じゃないかな?」
「恐らくそうでしょうね。」
「ふむ、汝らはそれがしに怖じ気付かぬようだな。
しからば一つ手合わせしていただきたく存ずる。」
「……やってやろーじゃねーか。
行くぞエルク!・レイラ!」
「えっ!ちょ、ちょっと!!。」
「ああなったリオンは止めれませんよ、レイラ。」
「もぉ〜〜〜。」
禅煌
VS
リオン・エルク・レイラ
Battle Start
第09-2話『峠』続