―夢を見た―\r
自分の部屋にいた。外には素敵な一面の花畑がある。だからどうしてもそこに行きたいと私は思った。
気付くといつの間にか一面の花畑にいた。楽しくて楽しくて仕方なかった。声を上げて笑った。花を摘んで花シャワーをいっぱい飛ばした。
突然おなかが痛くなったのでトイレを探したが見つからなかった。仕方ない、誰もいないしここでと花の陰に隠れて用を足した。
―そんな夢を見た―\r
朝起きて、何だか楽しい夢を見たななどと思いながら身支度を済ませ会社へ行こうと玄関に行くと、いつも履いているヒールがない。散々探したが見当たらないので他のヒールを履いて外へ出ようとすると鍵が開いていた。不思議に思いながら外に出るとアパートの廊下に探していたヒールの片方が落ちていた。
―不安がよぎる―\r
変だなと思いつつ拾い上げると、もう片方のヒールが家先の道路に落ちていた。
心臓が高鳴る。
慌てて拾いに行くとそこには、大家さんが手入れしていた花壇の花や雑草やらが道路いっぱいにばらまかれていた。
…まさか…!?
辺りを見渡す。
振り返る。
その時花壇の隅に!?
………………!!!