目が見えにくい人が集まる待合い室。見えにくいということは、見える範囲が限られる、見える距離が限られるなど様々。 K君は見える時間が限られる。それも今は片目だけしか見えない。それでも仕事をしている。健常者に混じって。物を見てると言う意識が強いので、普通の人より、細かいところに気がつき、私もビックリするときがある。 あの駅の前には循環器の内科があるとか、犬猫病院があのバス通りにあるとか。私など電車に乗っていてもバスに乗っていてもボッート車窓を眺めているだけ。なんの情報もキャッチしていない。
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