あの夏の続き

龍角  2006-10-14投稿
閲覧数[649] 良い投票[0] 悪い投票[0]

アメリカ時間の7月24日午前8時、国防総省のレイス国防長官は電話で日本の横須賀基地のある研究の代表者と連絡を取っていた。
レイス「夜遅くでごめんなさいね。そちらは25日の夜10時でしょ?」

代表者「はい。そうですが話したいこととは一体?」

レイス「例の実験のことよ。結果は?」


代表者「あぁ、そのことですか。『ケロベロス』はほぼ完成しました。戦闘能力も実験で実証済みですし。」

レイス「ほぼ完成?まだ完全ではないのね。」

代表者「はい。なにしろ凶暴すぎて手に負えないんですが今しつけていますが苦労しますよ…」


レイス「知能が低いという事ね?」

代表者「はい。まぁ訓練次第だとは思いますが…」


レイス「まぁ、いいわ。それと失敗作を開放させたようね。命令どうり。」


代表者「はい。マスコミは謎の猟奇殺人事件て騒いでますよ奴等の本当の姿もしらずに… たしかもう4人食われたんですが、いいデータが取れてますよ。」


レイス「報告ご苦労。もう切るわよ。」



竜也「もう夜の10時だぞ!ほんと何やってるんだ親父は?」


瑠美「ほんと何でこんなに遅いんだろう?殺人事件も起きてるのに心配だなぁ…」

竜也やと瑠美は敬治が外出していたため大忙しの一日だった。


竜也「そういえば親父て奥さんいたのかなぁ?」

瑠美「知らない。聞いたこともないし。それになんでそんなことを聞くの?」

竜也「いや、俺は親のことは全然しらなくてさ母ちゃんてどんな感じかなって思ったんだ。」

瑠美「そうなの…ごめん。深追いしちゃって。」

竜也「別に謝らなくてもいいんだよ。それにそれに俺は記憶喪失だからもしかしたら親がどこかにいるかもしれないし。それに瑠美の方が可哀相だよ。両親が死んじゃって一人ぼっちで。」

瑠美「あたしは平気。だって竜也やみかわ園のみんながいるもの。血は繋がってなくてもみんな家族だよ。」


竜也「そうだな…」

瑠美は幼い頃に親を亡くしたので竜也のことを一番理解している。そして竜也も瑠美のことを理解している。竜也は同じ親を失った者として、そして義理の兄として瑠美のことをほおっておけないのだ。そして時折思う特別な感情を抑えつつ瑠美の兄としてこの家にいるのだ。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 龍角 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ