安いバイク其の二

深川四郎  2006-10-14投稿
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僕はバイク仲間のたまる峠へと向かった。俺は買ったばかりのバイクを乗りこなす。馬力も強いし、何より車体が軽いためどこへでも行ける気がした。風を感じながら、いつの間にか峠へ着いた。仲間は派手なバイクだなぁ!と興味をもつ。しかし、仲間の内の一人が「このキズなんだろ?」と問う。僕は、「中古車だから仕方ねーだろ?」と笑いながら返した。でも確かに自分も少し疑問を感じていた。なぜなら、そのキズがひっかいたような跡だったからだ。普通ならバイクをこかして、タンクがへこむはずなのに、爪でひっかいたように少しへこんでいる。よっぽどの力でひっかかないかぎり、こんなキズはつかないだろう。ちょっと寒気を感じながら、僕は缶コーヒーを飲んでいた。「さて、さっそく峠に走り込みに行くか!」仲間の一人が言う。みんなエンジンをつける。キュルルルル… ブォオオーン……ドドド 僕はこの音が好きだ。何より心地いい。すかさず俺もエンジンをつける。ブオォーン、、古い割りにエンジンのつきがいい。ちょっと空ぶかししてから、ギヤを一速に入れ、走らせる。みんなと一緒にギヤチェンジをして、峠の闇へとテールランプね残像を残しながら消えていった。



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