【プロローグ】
決められた未来などあるわけがない。
そんな未来なら必要などない。
自分の生き様は自分で決める、決められる。
誰の指図を受けるでもなく、ただ静かに
俺は自由に、あるがままに、生きてゆく
2006年5月
世界はとてつもなく大きな力によって、その行く末をねじ曲げられる事となる。
その変わった未来を元に戻す、更に良くする為、少数の、しかし協力な力を持つ少年少女が当時『大いなる御魂』と呼ばれていた大組織に戦いを挑んだ。
後に『祭』と語り継がれる事となるこの戦の結末は、一人の少年の死と言う形で幕を下ろす。彼の魂はその戦場にとどまり小さな泉を作り出した。その水の恩恵を受けた辺り一帯の大地は活力を取り戻し、自然を育んだ。
更に後の時代に、これより酷い戦争が行われるとも知らずに……