Oracle:10:伴侶

ガレック  2006-10-15投稿
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第6ディメット暦187年14月01日
〜カルファ山脈 禅煌の庵〜

「………………………………………………………………………イカスミ!!」
「……………どんな夢みてたんだよ、レイラ。」
「う〜〜〜〜ん、思い出せない。
………………ってここどこよ!!」
「禅煌の庵だよ。
あいつ俺達の伴侶になるんだってよ。」
「ふ〜ん、伴侶って何?」
「それはもう1人が目覚めてからお話いたす。」
そう言いながら禅煌はお盆を持って襖の奥から出てきた。
「これ何?」
「抹茶でござる。美味ですぞ。」
「ふぅん、(ゴクリ)…苦っっ!!」
「そんなに一気に飲むからだ。」
「口にあいませぬか、では甘茶を持ってきまする、しばしお待ちを。」
そう言うとまた襖の奥に消えていった禅煌。
「……リオンも飲んだの?」
「あぁ、少しずつ飲んだから大丈夫だったよ。」
「なんだか起きにくい気がします。」
「あ、エルクおはよー。」
「はぁ、おはようございます。」
「禅煌〜抹茶も追加な〜。」
『承知つかまつった。』
〜5分後〜
「おぉ、起きられましたか。目覚めの抹茶でござる。
そちらの貴女様には甘茶を。」
「なんだかくすぐったいからレイラでいいわよ。」
「僕はエルクと言います(ゴクリ)
………苦っっ!!」
「なーんか2人ともワンパターンだな。」
「偶然よ、グーゼン。」
「まぁいいや、で禅煌、伴侶って何だ?」
「連れ、仲間の事でござる。」
「つまり一緒に旅をするって事ですね。」
「いかにも。」
「どうするの?リオン?」
「とりあえず、理由が聞きたいな。」
「承知つかまつった。
リオン殿、近頃幻聴を聞いた覚えはござらんか?」
「そういや連絡船とついさっき聞いたな。」
「やはり、それは『継承者』である何よりの証拠。」
「は?継承者?」
「その声の正体は聖・魔・虚の武器のいずれか、そして、リオン殿、あなたはそのいずれかの継承者なのです。」
「そういえば、ソイルの剣の補佐をする聖・魔・虚の全6つの武器が存在すると聞いたことがあります。」
「俺が……それの継承者?」
「いかにも。
その真偽を確かめたいが故、それがしは貴方がたに同行いたしたい。」
「分かった。」
「ここで断るわけにもいかなさそうね。」
「よろしくお願いします、禅煌さん。」
「こちらこそよろしくお願いいたす。」


第10話『伴侶』終

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