彼女の口から明日引越をすると言った時、僕は彼女の前で泣いてしまった。僕は泣き虫だった事もあったけど、遊ぶ時いつも一緒だった彼女がいなくなってしまうのが悲しかった。彼女はそんな僕を見て、「泣いちゃ駄目。私だって本当は泣きたいんだから。」彼女は、僕にハンカチを渡してくれた。「……ありがとう。」僕の涙が、彼女のハンカチに染み込んだ。僕がようやく泣き止んだ頃、ハンカチは涙と鼻水で汚れてしまった。そのまま返すのはまずいと思ったので、「洗って絶対明日返すから。」「別にいいよ。それに渡したい物があるの。」
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