待合い室でS氏をみかけた。あちらは患者友達。従って綺麗な瞳をこちらに向けているが、私には気づかない。
さっと立って目の前に立つと、やあ、と微笑んでくれた。彼はやさしい社交的な好人物だが、綺麗な瞳が殆ど見えないことを知らない世間の人に、時々挨拶もしないと誤解されるそうだ。
歩いたり時には走ったりできても、顔の判別ができないくらいの視力の人は多いのだ。
眼鏡をかけてもコンタクトをしても0.1が見えない人のいかに多いことか!彼はにっこり笑って 今日はどうしたの?
と聞いてきた。
またK君、トラブっちゃって。