from oo.oooo-oooo.oo.oo-o@ooooo.ne.jp
件名 初めまして(^O^)
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ぃきなりでごめんね(>_<)私、同じバスケ部の?年の中林薫ってぃぃます☆
麻美ちゃんから聞ぃてると思ぅけど、ょろしくね☆
(あ、もう教えたんだ)
?年の、中林薫先輩。
何となく知ってた。
おとなしそうで、真面目そうで、背が低い、あんまり目立たない人だった。
顔は普通だけど、笑顔が幼い印象がある。
最初のメールは、こんな風にめちゃくちゃ普通のメールだった。
中島とは違って女の子らしくて、どっちかというと麻美に近かった。
それから、中島への気持ちを捨て切れないまま、薫先輩から来るメールを返していた。
嫌味がない、普通に楽しいメールだったから、不思議と毎日していても苦痛じゃなかった。
むしろ気が紛れて心地よかった。
2週間が経ち、とうとう新人戦の日がやって来た。
メンバーに入ることが決まっていた俺は、とても張り切っていた。
「なんかめっちゃお前楽しそうだなぁ」
会場まで移動するマイクロバスの中で、豪が俺の表情を見て言った。
「えっ、俺顔に出てた!!??」
「あぁ、めちゃくちゃな。
まぁ入ってから初めてのメンバー入りだし、嬉しいのも当然か」
「そうそう。今日活躍するから見とけよ」
「うわ、すげぇ自信!!」
そう言いながら、豪は笑った。
こんなさっぱりした明るい性格が、豪のいいところだと俺は思う(エロいけど)。
俺たちは試合を一回戦・二回戦と順調に勝ち進み、あっと言う間に昼飯の時間になった。
俺は思ったようにプレイ出来なくて、少し落ち込んでた。
ヴヴヴ……ヴヴヴ……
「健太、携帯鳴ってる」
「えっ??あっ本当だ」
豪に言われてようやく気付いた。
(薫先輩かな)
携帯を開いてメールを見る。
from 薫先輩
件名 頑張ってる〜??
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女子ゎ負けちゃったょ(>_<)男子勝ってるらしぃねV(^-^)V
なんか今から女子みんなで男子の応援行くみたぃ♪♪
頑張ったらジュースおごったげるから、頑張ってp(・∩・)q☆笑
(マジで〜見にくんのかよ)
そう思いながらなぜか嬉しい俺もいた。
なんでかは、まだはっきりわからないけど。