Oracle:11-2:四天王

ガレック  2006-10-17投稿
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第6ディメット暦187年14月01日
〜カルファ山脈 エルゲック側出口〜

「ちょっと、勝手に戦闘を始めないでよ!!」
レイラには申し訳ありませんが始まっちゃったものは仕方がありません。
「僕も、彼とはあまり戦いたくありません。」
エルクも流石に躊躇してる様子。
「しゃーねーなー。禅煌!こうなりゃ2人だけでも戦うぞ!!」
「承知。」






「死ぬ準備は出来たのかい?お二人さん。」
「ふざけるな。俺達は勝つ。」
「なるほど…………」
『『『シャキン』』』
三つの抜刀音。
静かな足音。
『カキン』
静かな剣戟。
それが打ち砕かれる。
「マジで殺るぜ!!
ライオット流術技 霧雨!」
リオンと剣は宙を飛び、鋭い剣線が雨と化す。
「よし、決まっ…………!!!」
リオンの剣はグレンを確かに貫いた…が


「ふっ、ハハハハハハハハハハハ、ハーッハッハッハ。
良い、良いぜ、血だ俺の躯が血で染まる。ハーッハッハッハッハーッハッハッハ。」
「な……何なんだ………効いてないのか?」
「リオン殿、奴は血を見ると疼き出すんのでござる。奴の本性が………」
「おぉっと、そこまでだぜ、禅煌さんよぉ。
 フフフフ、教えてやるよ、俺が死皇帝って言われる訳をなぁ!!!」
「いかん!!レイラ、風を起こす魔術を!!」
「え?あ、はい!
天空を翔る清浄なる風よ、我が前にひれ伏せ。
ウィンド!」
「おせぇよ!」
「…………っ!」
グレンが詠唱が済んで動けなくなっているレイラに一気に駆け寄る。
『ガキン!!』
「てめぇの方がおせぇんじゃねーか?」
「…………フハハハ、てめぇ、おもしれぇ、おもしれぇぜ。」
「リオン殿、よくやってくれた!だが
……まさかここで使う事になるとはな………」
そう言うと、禅煌は札を地面に叩きつけた。
「我らを運べ!僕なる風よ!!」
すると、リオン、エルク、レイラ、禅煌の周りを風が回り始めたと思った瞬間、4人の姿は消えていた。




「リオンか………おもしれぇ。」




















第11-2話『四天王』完

【アイテム図鑑】
【名:魔封札】
【種類:札】
【備考:魔術が使えない人用に開発された魔術を封じ込めた札。しかし、これを使うにもコツが必要で、需要は低い。】



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