?嘘はつかない?

?ひよこまんじゅう?  2006-10-18投稿
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――笑いたい時は笑って 泣きたい時は泣く。自分の気持ちに嘘はつかない。・・・当たり前な事なのに・・・・忘れてた――。

私は竹内 瑠架。(たけうち るか)高校に進学して間もない15歳。今は 学校に行く準備中。そんな私の制服スタイルは カッターシャツの上に紺のカーディガン。スカートは勿論ミニで・・・少し明るめの髪(赤茶位)ルーズは暑いから その代わり黒のハイソックス。メイクもバッチリ☆まぁ言ってみれば格好だけは普通のコ。高校デビューのコなんて沢山いるからね。
私もその一人。中学の頃は全然冴えなかった私。オシャレやメイクには ちゃんと興味はあった。・・・でも
周りの目が怖かった。「何?!どうしちゃったの?あのコ!!」
とか・・・
「え!!竹内さんって確か陰キャラじゃなかった??」
「えぇ〜逆に引く〜」
とか・・・私はそういう『目』に耐える度胸は無かった。
でも高校なら私を知ってる人は少ないし……何とかやっていける気がした。
『行ってきまーす!』ブローも終り 家を出た。

――キーンコーンカーンコーン――
・・・ホームルームを告げるチャイムが鳴った。私はギリギリセーフで教室に入った。
「瑠架☆おはよ〜!」「今日もギリギリだったね(笑)」
「まだ先生来てないからラッキーじゃん☆」このコ達は私の友達。私は“おはよう”と笑顔で言って自分の席に腰掛けた。
鞄から今日使う授業の用意を取りだし机の中にしまうと 私より少し遅れて先生が入ってきた。
「えー、おはようございます。えー、今日は数学の小テストが―――」
(・・・え!?)
ボーっと、いつものように先生の話をスルーしていると先生の口から不吉な言葉が聞こえてきた。
(小・・・テスト?!)私は勉強が苦手なのだ・・・特に数学は。
ショックを受けている私をさし置いて先生は話を続ける。
―――ガラッ――――教室のドアを開ける音。皆は一斉にそちらを見た。
「あ―ワリィ先生!また遅刻した!!」
そう言った少年は無邪気な笑顔で謝る。
『あ・・・』
思わず声が出た。
だって・・・
「竹内☆おはよっ」
少年は私の隣の席。
『おはよ。山河くん』
私がそう言うと山河くんは さっきと同じ様に笑って前を向いた。
―――私は今 恋をしている。その人は私のすぐ隣にいる――――



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