『これから逢いに行くよ』…??
誰、こんなイタズラしたの…。
私がムッとしていたその時、窓を軽く叩く音がした。
コン、コン。
(「…?」)
カーテンを開けると、そこにいたのは…
「…ダレ?」
見知らぬ青年が、妙に爽やかな笑顔でボーッと突っ立っていた。
明らかに不審者だが、何だか、窓ガラス越しのその笑顔に納得してしまう自分がいて不思議だった。
「僕…アレです。ピーターパンです。」
………頭おかしいのかな?
「…ふぅん」
私は興味なさそうに頷いてやった。
「あっ!今アホらしいとか思ったでしょう!?
残念♪僕はホンモノなんですよ」