博一『そのころ俺は貴博の家にいたんだよ』
こいつと俺の間では、家に勝手にあがっているなどいつものことなのだ。
博一『あ〜あ、貴キュンおせぇなぁ』
博一『こいつの部屋何もねぇからつまんねぇんだよなぁ』
博一『電話してみっか』
プルルルル、プルルルル
貴博『もしもし亀よ』
博一『口を慎みたまえ!野中三等兵!発言前には必ずサーを――』
ブツ
ツー、ツー
博一『…即切り!?』
博一『即切りはないでしょ?』
博一『畜生!貴博の野郎!さては石倉さんの家に行ってるに違いねぇ!邪魔してやる邪魔してやる!』
博一『そして俺は石倉さんの家に向かった訳だ』
貴博『……まぁ、続けてくれ』
博一『石倉さんの家に到着すると同時に、ご本人が血相変えて家から飛び出してきたんだよ』
博一『石倉さん!どうした!?貴博が何かしたのか!?そうかあのセクシュアル野郎!自らの欲望の奴隷と化しこの初々しい――』
博一『って、待ってくださいよ!どこ行くの!石倉さん!』
博一『で、ついて行ったらお前が寝てたと』