朝は、黄昏…
何故か、やる気が出ないんだ。
昨日の夜、最早自分自身の終わりを考えて、祈りを終えて…
しかし、朝は、訪れる。
新聞を配達する音。
牛乳を配達する音。
早くから出社の為に、車にエンジンをかける音…
遮光カーテンの隙間から漏れる、光の帯…
あぁ〜
今日も、生かされたな。
明日も、今日の様に生かされるのかな。
眠ってる内に、召されるのかな。
「お前!死にたいのか!」
「えっ!!」
スイマセン。以前に悪魔と契約しています。
もはや、捧げる魂は無いのです。
しかし、不自由な体が反抗を始めた。
悪魔よ!
早く、世の中を良くしてくれよ。
薄暗く、黄昏に似た、低い笑い声が木霊した。 悪魔とは、自分自身が産み出した産物なのではと思ってみたが。
やはり、契約した記憶は有るのだ。
残念ながら…
次の標的に貴方が選ばれたなら、御注意して下さい。