「全員体力面は大丈夫そうだな、まぁ俺がずば抜けて良いけど!」 空は自慢するとニコニコしながら満足感に浸っていた。 「ずば抜けて成績悪いけどな」 恭平のそのツッコミでまたすぐに黙り込んでしまった。 「はい、じゃあ能力の確認はだいたい済んだと思いますので今日の予定の説明です。今日はペイント弾を使った訓練をしようと思っています。成績の良かったチームは今度の学校対抗の大会に出場できますのでみんな気合いを入れて頑張ってください。先ほど訓練所での準備が終了したので訓練所に向かってください。はい、それでは以上です」 生徒達は教室を出ると訓練所に向かった。 「すっげぇ楽しみだな!」 空ははしゃいでいたが他の3人はそれほど乗り気ではなかった。特に澪はさっきからうつむいてばかりで一言もしゃべらない。 「澪?気分でも悪い?」 「え…?だ、大丈夫です…、足引っ張らないかなぁって思って…」 「なんだそんなこと!?俺がいるから大丈夫だって!」 空がポンポンと澪の頭をたたくと澪は苦笑いをして小さくうなづいた。 訓練所にはすでにほとんどの生徒が集まっていて準備体操やおしゃべりをしていた。