「それでは訓練のルールなどを説明します。まず5チームずつこの柵の中に入って戦ってもらいます。訓練所は先ほどより広くしていますので5チーム入っても十分な広さがあります。使う武器はM1091つのみ、標準的なハンドガンです。各自説明があったと思いますが弾はペイント弾です。それでは最初の5チーム入ってください」 空達のチームは13番目、順番がくるまで少し時間がある。 「澪、お前ほんと大丈夫か?」 空はうづくまるようにして座り込んでいた澪に話しかけた。 「……私、実は…戦闘訓練の成績いつもE判定なんです…」 澪は下を向いたままだ。 「そっか…まぁ、そこはA+(プラス)判定の俺がいるから大丈夫だって!そのかわり澪は俺の頭の悪さをフォローしてくれればいいからさ!」 空は澪を励ました。 「あ、ありがとうございます。…なんか元気出てきました…」 澪は立ち上がるといつものように微笑んだ。 「それでは次、11番から15番のチーム中に入ってください」 「空、澪行くぞ!」 恭平に呼ばれて空と澪は入り口まで走った。 「澪、あと1ついいか?」 「何ですか…?」 澪は不思議そうに首を傾げた。 「俺達チームなんだからさぁ、敬語は無しな!」 空はそう言うと柵の中に入っていった。