「わぁ〜綺麗…」
────これは私が友達と遊園地に遊びに行った帰りの出来事である
帰る途中に私達は一軒の古い店を見つけた
クモの巣がはり、今にも崩れそうな店だった
しかし外見とは異なり、店の前には綺麗なジュエリーが沢山並べてあった
「ねぇ!見て見てこの指輪!マジ可愛い〜!」
「わぁ〜綺麗…けど…300円って少し安すぎなんじゃない?」
「馬鹿だねぇ〜…こんなのオモチャだからに決まってるでしょ」
『まぁ…オモチャの指輪なら300円代でも売ってあるし…綺麗だから買おう』
そう思い、私はその指輪を買って帰る事にしました
────────。
ガチャッ
「ただいまぁ〜」
アパートに帰り荷物を下ろす
フッと時計に目を向けると、針は24時を回っていた
「はぁ〜楽しかったぁ…」
私は楽しかった反面疲れもあり、化粧も落とさずそのままソファーで眠ってしまった
────────。
ポーン─…ピ…─ン
「んん……」
ピンポーン…ピンポーン…
「ん〜…何よもう…はいはい」
私は寝惚け半分でアパートのドアを開けた
ガチャッ
「おはようございます!宅急便です!こちらにサインをお願いします!」
「…─っと…はいっお疲れ様で〜す」
────何だろう?
ガサガサ
『……………!?』
中に入っていたのは指輪ケースと手紙…
『返して…』
私はそれを見てすぐに分かった
『あ…あの指輪だ!!あんなに綺麗なのに300円だなんておかしいと思った!!』
私はすぐにあの指輪を手に取ると慌ててアパートのドアを開けた
ガチャッ!!