次の日…私はあの指輪と送られて来た指輪ケースと手紙を持ってお寺に向かった
「すみません…これ…供養してもらえますか」
「はぃ、分かりました…でわ念のために御札を渡しておきますね」
そう言うとお坊さんは私に2枚の御札を渡した
────────。
アパートに帰り私はその御札を窓とドアに貼った
「これで安心…とっ…」
「…こんばんは!」
ビクッ!!
「あっ…さっ…佐藤さん」
隣に越して来た佐藤さん夫婦
佐藤さんの手には買い物袋があった
「あっ…佐藤さん、奥さんと買い物?仲が良くてうらやましいなぁ〜」
奥さんの頬が赤くなりモジモジと恥ずかしがっている
「幸せそうでなによりですね」
私は佐藤さんに微笑みならが言う
「…え?何言ってるんですか?俺、独身ですよ?/笑"」
「……え………?」
その時、隣に居た女の人がニタァッと笑った
『……こいつだ!!』
ニタァッと笑ったその女はこちらを見ながらスゥッと消えていった
『何で!?指輪はちゃんと供養したはずなのに!!…………………………まさか!!』
私は慌てて部屋に入った
慌てて部屋の明かりを付ける
机の上には指輪ケースと手紙が………
私はその指輪ケースを開けた
その中には供養したはずの指輪が血でベットリになって入っていた
バチンッ
急に部屋の電気が消えた
ドンッドンッドンッ
「…私の指輪〜返してぇ〜」
『…こっ…こいつ…指輪じゃなくて私を連れて行こうとしてる…』
私は勇気を出して言った
「あ…あんたねぇ!!自分から指輪送ってきて何のつもり!?私を連れて行こうなんて100万年早いわょ!!連れて行けるもんならやってみなさいよ!!!」
ドアと窓には御札が貼ってある、そのせいか私は強気で言った
シ〜ン
「…ふっ…ははっ……幽霊も強気で立ち向かうと案外弱いものね…」
バサッ
私はそのまま布団に横たわった
「…ふぅ〜」