「まぁだ寝惚けてんのかぁ?しっかりしろよぉ。ケケ」 さっきまで単色だったものは、蛇のような顔で笑った。それは視界に入っていたが、自分は現実逃避するように直視できなかった。そんな自分を無視したこのように、灰色のオレはこう続ける。 「テメーがいつまでもチンタラやってるからよぉ。オレがあの女をいただいてくるぜぇ。」 (な……) 自分は言葉を失い、足に力が入らなくなっているのに気付き、地に膝をつく。それでも、アイツは話す事をやめない。 「テメーはそこで見物でもしてな!」
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