そぅ理解したとき
怒りにストッパーがかからなくなった。
『おまえら残らず殺したる。やくざなめたら痛い目にあうちゅぅこと教えたるさかいなぁ』
俺は気付いたら拳で相手を殴っていた。
落ちていた鉄パイプで男も女も、無差別にはりたおしていた。
そのうちに警察がきて手錠をかけられちまった。
それが事のすべてだった。
『刑事さんょ、誰が通報しょった?』
と俺は刑事さんに問い掛けた。
『それはいえへん』
とあっさり断られた。
俺はその日に解放され、一人淋しく帰っていたときのこと。
〔誰からかメールがきとるな…〕
携帯を見ると
それは幼なじみのあずさからだった。
《家に帰る前に私の家に寄って》
と書いてあった。
仕方なしに俺は、あずさのアパートに行った。
チャイムを鳴らすと
泣きながらあずさは俺に抱きついてきた