「もうあきらめろ」
「あんたは優しすぎるんだよ」
こんな言葉いっぱい言われた。
何回もあきらめなきゃって思ったよ?
でもね、どうしようもなく好きなんだよ…
11ヶ月付き合って別れた竜…
別れてもずっと友達で、ずっと好きだった。
別れた後も二人で出かけたり…彼の家に泊まったり…まさに友達以上恋人未満…
でも拒めなかった。好きで好きでどんな形でも一緒に居られれば十分だったの。
辛かったよ?苦しかったよ?
でも泣かなかった。泣いたら全部終わってしまう気がしたの。
竜もわかってるはず。これが中途半端だってことくらい。
本当は一途な人だから…。ちょっと鈍感で子供っぽいとこもあるけど、すごくいいとこいっぱいあるんだよ。
すごく優しいわけじゃない。
でも辛いことがあると黙って手を繋いでそばに居てくれる人。
心地良い空間。
でもやっぱりあたしは友達でしかなかったね…
「彼女できた」
あぁ…ついに…
それしか思わなかった。ううん…それ以上のことをあたしの頭が拒否した。
メールの文面をただただ何度も読み返した。
「よかったね」
あたしは嘘つきだから…あなたに嘘ついた。
よかったね…そんなこと思ってもないのに。
「メシ行かね?」
「行かないよ(笑)」
「彼女の許可とったし。つか行くぞ」
彼女って言葉が痛かった
「うん…」
メールでよかった。きっと電話だったり直接だったらあたしはきっと泣いてたから。
彼が家の前まで迎えに来る。
それまでにちゃんと心の準備しなきゃ…