扉のむこう 〜和成の危機〜

奈海  2006-10-25投稿
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「お・・鬼越・・・・先生?」


和成は訳がわからずに『物体』に話し掛ける


「ワタシハオニゴエダッタガ、ソレハカリノスガタ」


「え・・・・????」


理解できずにただ聞き返す


「ワタシハトビラノヨウカイダ」


『物体』はそういうとさらに体を変化させた

そして鬼のような姿になっていった


「あ・・・・あぁ・・・・」


和成は腰を抜かしたらしく、そのまま床に座りこむ


「お前は扉のむこうを見た。今から扉のむこうにお前をつれていってやろう」


「い・・・嫌だぁ!!!!」


「それからお前を料理してやろう。ステ-キにしてやる」


「あ・・・・やだ・・・・やだぁ!!!!」


和成はやっとの思いで廊下へ走りだした


「逃がしはしない」


鬼は和成を逃がさないように非常扉を閉める


「やだ!!助けて!!!!誰か助けて!!」


ガンガンガンッ


和成は必死に非常扉を叩く


「無駄だ」


そしてじわじわと鬼が迫っていた



─そのとき千夏達は─


「草野遅くね?」


「何してんだろ-ね」


千夏達は教室で話していた


「早くしねえと休み時間おわっちまうぞ」


「優先生だからすぐかえってくるよ」


なにもきにせずにいた



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