空は青く晴れ渡り、風が気持ちよかった…これが俺の感じた最後の落ち着いた日々なのかもしれない…
「どういう事ですか!!八郎殿!?何故江戸に戻るのです?」
「落ち着きなさい近藤殿、上様が来られないのですから我々がここにいる必要は無いのです。」
勝ちゃんが清川の野郎と揉めてやがる…どうやら将軍が京都に来ないから俺達は江戸に戻るらしい。でも勝ちゃんは「俺達は天皇を守るために来たんだ!」って言って京都に残るつもりだ。まっ俺は勝ちゃんに付いて行くからどうでもいいんだけどな。
俺の名は土方歳三。勝ちゃんじゃなかった近藤勇先生の開いている「試衛館」の食客だ。