牙は気配に気付いていない…
牙は考えていた。何故ブラックがそこまで自分を街に行かせたくないのかを…寂しい訳ではないだろう…ブラックは一匹狼だ…じゃあどうして……?闘いを挑んだのに辞めると言ったり寂しそうなに叫んだり…いつものブラックらしくない
ブラックは牙の背後に立った…。気配を更に消すブラック。ブラックは…牙を殺そうと思っていた…
街に行けば死ぬんだ…今まで一緒にいたのになのに俺に寂しそうな背中向けやがって…俺はそんな背中…牙だけには向けてほしくなかった…。街に行けば死ぬんだと言えば傷つくだろう…ならいっそのこと俺が牙の最後を迎えさせてやる…
更に更にブラックは距離を縮める拳を固くする。そして爪をナイフの刃より鋭い爪を…
牙の背中に激痛が走る「っあ!ブラック…だな…やはりっ俺を殺そうと思って…いた…の…か?」
牙の血が草を染める…牙の傷口をブラックそっと触る…
「って痛てぇよブラックっあ」
ブラックは静かに牙に言う…
「俺を恨んでくれよ牙恨んでいいからな…悪いな…牙に惨めな死にかた、クしてほしくなかったんだ悪いな本当にごゥゥご免な牙…」 ブラックは…泣いていた牙の顔も傷口にもブラックの温かい涙が落ちる…
牙はブラックを恨んでなどいなかった…優しく笑うと静かに目を閉じながら言った
「ブ…ブラック…俺恨んで……なんていないぜ……っ。だって人狼仲間じゃないか…家族みたいな…もんじゃねぇか…っ痛ぇな…ブラック爪鋭すぎ(笑)…俺わがままだった街に行きたいばかりでっ…ブラックに迷…惑かけちまって…人狼は森…っが似合うっ…よなぁブラック…本当に…悪かっ…………」
牙は息を引き取った…笑いながら最後までブラックを優しく思いながら…
「牙お前どこまでお人好しなんだよ…牙あぁぁぁぁっ…」
ブラックな泣いた…泣いて泣いて泣いた声を上げて…