笑っていたあの頃が夢のようだ。
私達の夢はもろく蝶のように舞う人達に、壊されたのだ。
私は、谷丸 神楽。女の子っぽくない名前だ。まぁ、それなりに気に入っている。なぜなら、君が好きな名前だから…
「…つまらない。」
いつもこの言葉から始まる。一日が…
「神楽。幸せ掴めなくなるぞ?‥なぁ?」
そう言って、私の頭を撫でたのは、大谷隆。こいつは、今の私には、全くどうでも良い奴‥。
どうしても、幸せを逃さないようにしたいらしい…
関係無い。私には関係無い。
「じゃあ、リュウさん。何でつまらないと、幸せ掴めなくなる?」
そう私が問い掛けると、笑ってこう言った。
「つまらないと、何も無いからだよ。まぁ、結局…僕も分からないケド。ヘヘ^^」
少し可愛い所もある。だから、こいつはモテるらしい。以外と…