延々と話し続けるあたしの話をカズヒロはずっと聞いていてくれた。
ふと、気が付くと自分の部屋にいた。あれ…どうやって帰ってきたんだっけ…
隣りにはスースー寝息をたてるカズヒロがいた。
カズヒロはあたしの事ゆきさんなんて呼ぶけど歳は変わらない。
むしろ、大輔よりも付き合いは長い。
カズヒロと初めて会ったのは中学の頃。
あの頃はゆきって呼んでてくれたっけ。
まぁ深い意味もなく、みんながゆきって呼ぶからカズヒロもゆきって呼んでたんだろうけど。
そんな事を思い出しながら、寝ているカズヒロの横顔を見つめていた。
こうやってカズヒロを隣りに寝たのも久しぶりだった。
昔は、飲み会をして気付けばその場で雑魚寝なんてしょっちゅうだったのに…
改めて彼氏じゃない男の人がいると思うとドキドキした。
少し離れてそのままいつの間にかまた寝てしまった。