「はい、じゃあ説明を始めます。大会は一週間後、一週間この3チームで特別授業を受けてもらいます。詳細は後日伝えます。えー…それだけです。解散してください」 あまりの説明の短さにほとんどの生徒は唖然としていたがやがて解散し始めた。 「澪、あんたも選抜されたんだ。いつも足引っ張ってるくせに」 澪は一瞬顔をこわばらせるとゆっくりと振り返った。 「…真希ちゃんも選抜されたんだ…」 澪はビクビクしながら恐る恐る言った。 「うん、選ばれたよ。澪も選ばれて良かった。…退屈しなくてすみそうだしね…」 真希はそう言いながら澪の頭を乱暴につかんだ。 「澪?どうかした?」 春奈が声をかけてきた。 「良かったね優しそうなチームメイトで」 真希は吐き捨てるように言うと去っていった。