キーンコーンカーンコーン……
「ばぃばぁ〜い!!」
「…ばいばい」
────────。
学校が終わって家に帰る…正直学校なんかつまらない
「…はぁ〜今日も疲れたなぁ〜…ってか美緒って成績も良くないし…ブリッ子だし…何が"ばぃばぁ〜い!!"だょ…本当ウザイ」
いつもそんな独り言をブツブツと言いながら帰る
「美緒の何処が可愛いのか分かんない…あんなヤツ死ねばいいのに…」
「そいつが死ねばいいの?」
「……えっ!?」
私は驚いて辺りを見回した
『誰も居ない…気のせい?…はは…とうとう幻聴までするようになったか──』
私はあまり深く気にしないまま帰宅した
────────。
家に帰ったってする事はいつも同じ
テレビを観ながらご飯を食べて、お風呂に入って、歯を磨いて……実にくだらない
「…暇」
携帯を片手に布団の中に入る
ピッ…ピピッ…
「何か新作出てるかな…」
携帯小説を開き新作の小説を読む
恋愛…日記…詩…
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パタンッ
「ふぅ…面白かったぁ…」
私は携帯を閉じると布団の側に置き、ゆっくりと目をつぶった
『寝るのは嫌い…いつも怖い夢しか見ないから…』
今日の"夢"は楽しいだろうか…