私は見た写真には…何か可笑しい所が…確かにあった。皆の顔も体も全て…クッキリ映っている。もちろん私も。だけど…なんだろう？友達の由紀の顔…体だけが…何故かカスレテ見える。霧なんて１つもない…綺麗な夜空の下で撮ろうと言って撮った写真。私は気になって親友の藍にその写真を見せた。もちろん藍も写真に映っていた。藍も普通に映ってた…。由紀には心配するだろうから。と言って見せなかった。…私は写真をジーっと見た。…見えた。由紀の顔…体の前に…白い服を来た女の人が居る事に。多分…丁度，由紀の前を通った時に…映ってしまったのだろう…。私と藍は怖くてその写真を投げ捨ててしまった。でも…やっぱり違う。通っただけじゃない。…ちゃんと写真の正面に前を向いて写っている様に見えた。…藍と私は思った。この女の人は…私達と一緒に映りたかったのかな？って。でもやっぱり怖かった。由紀にはその写真は見せる事はしなかった。…今その写真は神社に持って行って御払いをしてもらった。神社の人が言うにも…由紀の前の女の人は…私達と一緒に映りたくて…丁度シャッターを切るときに由紀の前に立ったんだ。って。真実は知った。でも怖かった。…もうこの事は忘れよう。藍とそう決めた。
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