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涙を流すことでしか
生きていくことが出来ない人が居ました｡
そして
その人の心の支えは
自分を可哀相と思い
流していた涙でした。
そんなあなたが言った
「好き…だよ。」
…あの時,この言葉をどんな気持ちで言ったのですか｡
最期を看取った私に。
あの弱々しい…
最期の言葉。
きっと私は一生忘れないでしょう｡
あの汚れなき恋物語を…
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時は2001年8月上旬｡
この物語の主人公は
沢田那智(さわだなち)。
高校3年生。
だから１８歳。
進路はほぼ決めていた。
その進路とは
ただの名も無い大学。
遊びたいから行く
というものだった｡
でも
あの時から
あの出来事から
運命をねじ曲げられ
変えられることとなる…
※02話へ続く
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