泣いて目覚める毎日。
ひとりで目覚める朝は寂しかった。
夢を見た。
長い長い下り坂を下って行く夢。進んでも進んでも先が見えない。
自身は進んでいるのにとたんに目の前が見えなくなる。
このままじゃ何かにぶつかってしまう。
と思っていると、視界がよみがえる。
でも進んでも進んでも先は見えなかった。
ふと目が覚めた。
そこにはテレビに夢中なカズヒロの姿。
「…カズヒロ??
あんたどうやってはいったの…」
「入ったも何もゆき鍵開けっ放しだったよ〜危ないからオレが閉めてあげたよ(笑)」
「ありがと……って!人の家に勝手に上がり込むなよ(笑)
まぁいいけど…ファぁ〜眠い?おやすみ。
カズヒロ明日休み?」
「うん〜。」