ブラックの目の前に白髪の御爺さん…ブラックはやっとの事で口を開いた
「て…テメェ何者だ!人ん家の前に立つな邪魔だぞ」
白髪の御爺さんは静かに静寂な空気をまとったまま笑いながら言った
「お主人を呼んどいてそれはないだろぅブラック殿」
ブラックは驚いた…俺誰か呼んだっけか?
「ブラック殿…お主、自分の命と引換に牙殿を生き返らせたいと言ってたではないか…神様なんているなら…と言ってたではないか」ブラックは黙りこんだ―この変てこなジジィが神かぁ?ドッキリじゃねぇのかょ?―\r
御爺さんはブラックの心の中を見透かす様に言った。
「変てこで悪かったのぅ。先に言って置くがドッキリじゃないぞ。ワシは正真正銘の神…箜鋤[クウス]じゃて」ブラックは箜鋤をじっくりと眺める…箜鋤は言う…
「今晩中に決めておけ…ワシは明朝来るからの」
そして煙のごとく消え去ったのだ…
残されたブラックはポカンと夢から醒めい様な表情でつっ立っていた…
その頃の牙はと言うと楼孥の案内でもう一つの世界を見物していた「牙、ここが生きてる者達の世界が見れる場所だ。俺達もここからお前がブラックに遣られる所を見てたんだ。まぁお前も暇な時はここから、ブラックの事でも見物してればいいぜ牙…」
楼孥は牙の表情を伺った。牙を頭を金棒で殴られたかの様な表情をしていた…