僕は泣いている店長に言った「このバイク返すよ。」店長は泣くのをやめて、僕のバイクにまたがった。そして、『今ならカーブを綺麗に曲がれる自信がある!』すると、ボロボロだったはずのバイクが軽快なエンジン音を響かせながら一定のリズムを保っている。正直驚いた!店長は元来た道にむかいながらこう言った『あんたらも同じバイク好きならみてろよ?魔のカーブを曲がってゆく様を!』僕達はこくりと頷いた。そして、ずいぶん離れたかと思うとこっちにエンジン音を響かせながら走ってきた!カーブにつっこんでくる!しかし、さっきと何か様子が違う!嬉しそうな顔をしているが目はつぶっている!そして…、後ろには嬉しそうに笑って後ろに乗っている彼女がいた!そして、目をつぶりながら完璧にカーブを曲がってゆく!!僕達は開いた口が閉まらないって感じだった!そして、走り終えると彼女は消えていった…店長は満足そうな顔をして『ありがとう』と後ろの席を見つめながら言った。そして、『このタンクはタダで修理するから、あんたがこれに乗ってくれ!』と言った。僕は遠慮したが、『俺はあんたに乗ってもらいたいし過去にこだわるのもやめることにした』と言って笑った。僕はわかったと頷いた。怪我が治ったらまた来ようと思った!そして心の中で言った「ありがとう」と…。