私は絶望した。あの努力はなんだったの?そう思えた…。
その頃うちの学校じゃ『やり逃げ』がはやってて、私はそうはなりたくないと思っていた。そして実際、彼は私に手を出しては来なかった。これは良かった結果なはず…なのに実際この状況になってみるとなぜかむなしかった。
あんな努力をしたのにやつは手も出してこなっかた=出す価値もなかった!そんな風にしか思えなかった。
これまでバカみたいに純粋に人を好きになって『最初に付き合う人が結婚相手』なんて当たり前ぐらいに思ってた自分が崩れていくのが分かった。
そしてまた彼氏という存在のナイ生活が始まった。学校ではあいかわらず彼氏が出来ただの卒業しちゃっただの、そんな話題ばっかりで付いていけない自分がいた。彼氏のいないやつまだ卒業してないやつは負け組みらしい…そんな日々を送っているうちに自分が今まで思ってきたことが本当にくだらないことに思えた。今は軽い時代なのだ。彼氏のために努力するなんてバカバカしい!!
それから少しして私は別にたいして好きでもない男と付き合い、その好きでもない男に犯られた。もうそこには昔のピュアさ、純情さはなかった。このまま堕ちるところまで堕ちていくのだろうと思った…。