デ・ラ・カ・輪

松川友梨枝  2006-11-01投稿
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私はブスだが、今、超イケメンの旦那とかわいいパパ似の子供達とお金はないが幸せに暮らしているんだけど、振り返って見ると、なんかすごい自分のバイタリティに心底感動させられる。今から話すのは全部実話。私、松川友梨枝の可憐なるハッピーエンドをご覧ア・レ☆
生まれた時誰もブスなんていない。 みんなかわいい赤ん坊で人々を幸せにする、そうゆうもんだ。でも私松川友梨枝は生まれた時から『ブス』だった。
道であるけば、「きっしょ〜」と言われ、自転車に乗った若者にガムテープを頭に貼られ…。でも私は極めて自分がブスとは気がつかなかった。だって友達もいっぱいいるし。かわいい洋服着てるし。
そして、私は誰よりも『気』が強かった。きしょいと言われれば『お前に言われたないんじゃゴラ゛〜!』と言い返したし、ガムテープを握り締め追い掛けたりもした。喧嘩も強かったのだ。そんな少女に小学校までは何人か付いては来てくれたが、中学校の多感な時期になると誰も相手にしてくれなくなった。そう、人生で初めて「いじめにあってるかも!?」と危機感を感じた。しかし、私は毎日毎日学校に通った。時には机に「死ね。」とコンパスで彫られた事もあった。石を投げられた事もあった。でも毎日学校へ行った。後に友梨枝はこの事をこう振り返った。
《いじめにあったら開き直れ!》そうそう、悪足掻きしてもどうしようもないんだ。ブスはブスだ。高校は男子のいない所へ行こう。女子高へ行こう。そして人生をやり直すんだ。
友梨枝は高校生になった。地元の人間が誰も行かない遠い遠い高校。そう、そこに行けば、誰も私がいじめにあっていたなど知る余地もない。新しい自分、新しい人生…。私は努力した。雑誌で流行りのおしゃれを研究した。音楽もいろいろ聞いた。ちょっと悪い子達ともつるむようになった。そう、私は見事に生まれ変わったのだ!
でも一つだけ…。忘れていた。私はブスだった!いつしかイジられキャラになっていた!!私が本読みすると爆笑する。私が走ると爆笑する。でも休み時間やお昼休みはみんな私に寄ってくる…。あ〜イジられるって《気持ちいい〜!》そう、いじめられたら遠い女子高で人生をやり直すんだ作戦は見事に大成功を収めたのだ!!

(続く)



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