その日、夕日が沈んで夜が来た。
しかし、其の次の朝からは夜が続いたのだっだ。
一発の核が、応酬の核の雨と成り、地球上に降り注いだ。
総ては、破壊され、ビロードの闇が、醜い現状を隠した。
人類の歴史は、西暦2124年で、ピリオドを打ったかに思えたが…
とあるデパートの地階3階までは爆破されて居たが、地階7階に居た若い男の警備員と、地階12階に居た、電気保安の若い女性は、無事に地階15階の食品倉庫の近くで、その後、3年間生活を続けて居たのだ。
地上に光が射した、西暦2129年。
男と女は、4歳に成る男の子と、2歳に成る女の子を連れて地上に出た。
始めて、壮絶な地上と太陽の光を浴びた子供二人は、何故か全てを知って居る様な笑顔で笑った。
未々、地下や宇宙で難を逃れた仲間を待って居るかの様に。