―何故君は歩く?
「・・・それは・・目の前に道があるから。」
―いい答えだ・・・・
その男の黒衣のマントが俺を包む。
―踏み外すなよ・・・
意識が朦朧としてきた・・・・
ガバッ!!俺は意識が戻る。
しかし問題が1つあった。
「ここは・・・どこだ?」
下は固い石。上は鍾乳洞。
(落ち着けっ!!落ち着け俺っ!!)
自分に自分で言い聞かせる。しばらくして
落ち着いてきた。
「俺は牙竜(がりゅう・・うん。俺は牙竜だ。
年は116歳・・・うん。俺は16歳だ。」
自問自答して記憶と照らし合わせる。
そして唯一の疑問・・・・・
「ここは・・・どこだ?」
とたんに全ての記憶がよみがえる。
「そうだ!俺は殺された親友を蘇らせるために
蘇生者(シャ―マン)に会いに来て・・・
意識が朦朧としてきて・・・・・
気がついたらここにいた・・・・」
これからの事を考えると地獄だった。