デ・ラ・カ・輪?

松川友梨枝  2006-11-02投稿
閲覧数[391] 良い投票[0] 悪い投票[0]

?素敵な厄年♪

高校を卒業した私は高校時代に興味を持ったファッション業界で働きたいと思ってた。中学までダサダサの私がアパレル関係に就職なんて良く考えると笑ってしまうのだが、そこそこ名の知れたショップに社員として起用されたのだ。そういえば今年は厄年だっけ…。厄年の始まりに私はなぜかツイテいた。 初出勤の日、他の先輩店員の美しさにびっくりしてしまった。人気店あってそれはそれはカリスマ的なオーラが漂っていた。私はかき集めた一張羅に身を包み、まさに田舎もんだった。私は店長に呼び出された。 「お店はステージだと思ってね。店の服は社員割り引きで買えるわよ。支払いは給料日でもいいから。」
「…。て事は好きなの選んでいいんですか?」
私は胸が高鳴った。憧れのショップの服が全部40%オフ…。しかもお金あとでいいの?マジっすか〜??「いいわよ〜!楽しみね!」
あ〜なんて幸せなんだ…。あれもこれもみんな欲しい!
田舎もんからおしゃれな店員に変貌を遂げるまでさほど時間は掛からなかった…。
見事にショップ店員らしい私に変身していたが いじめられたりいじられて生きてきた私にとって今は最高潮だった。
友達はみんなおしゃれで優しく明るく、大事にしてくれるし、男友達とやらもいっぱいできた。そう、この時点でいじめられっこだった私はもういなかった。いや、居ないかに思えた。
一年後それは【運命】とゆうべき日が訪れたのだ。
友達カップルが知り合いのライブに来ない?と誘ってくれたのだ。その頃、コア系のバンドが大好きだった私は喜んで行くことにした。待ち合わせ場所に到着した私は産まれて始めての衝撃に出会った。ものすごい男前の男子がそこにいたのだ。おしゃれでクールで…。なんて事!?目が合わせられない!話しかけられない…。
その場で私は一言もしゃべることができなかった。帰りの車の車中私は友達に思い切って聞いてみた。
「…坂上くんて彼女いるの??」
緊張する!いたらどうしよう、かなりショックだよなあ…。すると
「いないみたいだよ。」
私は天にも昇る思いだった。
しかし私には恋愛経験がない。好きになった子がいても全く相手にされなかったし、一度だけ付き合ってみたものの前の彼女に寄りを戻され音信不通になってしまった。
どうやったらあの子に振り向いてもらえるんだろう。
《続く》

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 松川友梨枝 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ