廃墟?

けん  2006-11-02投稿
閲覧数[410] 良い投票[0] 悪い投票[0]

調査隊が廃病院に潜入してから三日が経過していた。


そんな中、ある一人の男がマスコミの前に現れた。


「確かにいたんだ…本当さ…信じてくれ…」


彼は数日前から行方不明になっていた男だった。
聞くところによると、あの廃病院から無事生還してきたのだという。


「まず、なぜあの廃病院へ入っていこうと思われたのですか?順を追って説明してください!」


記者が急き立てる。
男の顔に無数のフラッシュがたかれた。


「まただ…あいつが…くる…」


男の目は虚空を据えていた。顔は不自然に蒼白く、およそ生気というものが感じられない。


「…『あいつ』というのは?廃病院の奥に何者かが潜んでいるというのですか?」


「…かげ…影…が…」


「影?一体それはどういう…?」


目をゆっくりと閉じたかと思うと、男は突然その場に崩れ落ちた。



男は間もなく息をひきとった。



このことは大々的に世間に報じられ、人々の不安と好奇心をさらに煽ることとなった。


一方そのころ、調査隊は廃病院の霊安室内に潜伏していた。




続く



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 けん 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ