第6ディメット暦187年14月02日
〜東ヘルマニア平野 野営地〜
「………今回の戦いでの死亡者は約30人、負傷者は約10人程です。」
「分かりました。遺族には如何いたしましょう?」
「一応国からの補助金はでますが、心の傷は深いでしょうね。」
「ファビウス少将!生存者と死亡者の合計が4名足りません!」
「ガーデナさん、途中逃亡者は?」
「いえ、見てません。ですが………」
「ですが……どうしました?」
「地下城の中に突っ込んでいった4人なら…………」
「なら、死亡者に含めるのが妥当でしょう。
生存している可能性は………」
「生存している可能性は何なんだ?」
「な!あなたがたは?」
「あ………こ、この人達です!地下城に突入していったのは!!」
「やっぱ軍人って事務的でヤダよね〜、行方不明者はすぐ死亡者扱いだしさ。」
「コホン、で、首級が見当たりませんな。」
「親玉なら逃がしちまったよ。
そのかわり、持って来れないほど敵は殺したけどね。」
「しばらくは盗賊も現れますまい。」
「は、はぁ。」
「では皆さん、エルゲックへ戻りましょう。」
第14話『祝宴』続
【アイテム図鑑】
【名:秋水】
【種類:武器・刀】
【備考:禅煌の愛刀、長さは3尺強。】
【人物図鑑】
【名:ファビウス・エンドレ】
【年齢:33歳】
【身長:174?】
【体重:68?】
【職業:軍人】
【備考:ギューオレス帝国軍の将校、階級は少将。戦場では「鋼のエンドレ」と言われる。】