「・・って言うか、何??」
「えっ??・・ああ!!鞄取りに行ってた」
「それで何であたしがあんたを待ってなきゃなんないの??」
「一緒に帰ろうと思って♪」
「は??」
「一緒帰ろう」
「ちょっ!!」
玲太はいきなりナナの腕を引っ張り門の方へと歩き出した。
(何こいつ!!??)
門を出るといきなり玲太は立ち止まった。
「??」
「家どっち??」
「あ・・こっち」
ナナが指差すとまた玲太は歩き出した。
しばらく歩いているとナナの家が見えて来て、ナナは家の前で立ち止まった。
「!??・・どしたん??」
「ここ」
「へっ??」
「家ここなの・・」
「あっ!!そか」
玲太は掴んでいたナナの腕を放して気まずそうに頭をかいた。
「ああ・・ゴメン!!」
玲太はいきなりナナに向かって頭を深く下げた。
「こんなつもりじゃ無かったんだけど・・」
「・・・??」
「ただ、ナナ見てたらさ。何かほっておけなかった」
「何が??」
「似てたから。寂しそうな目してた」
玲太は今までの明るい顔とは裏腹に悲しそうに笑いながら言った。
(似てる??)
「・・いいよ。ただ、もうぁたしの事はほっといて」
「それは無理!!」
「はっ??」
「クラスメイトやし仲良くね」
「あっそ」
ナナは呆れたように呟くと玄関の門を開けた。
「ナナ!!」
ナナがゆっくり振