Ism‐イズム‐?

 2006-11-04投稿
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毎週末、真麻は凌太
の家に泊まりに行く。友達のセリとこの前買いに行った、新しい服に、コテで髪を巻き?♪メークも1時間かけてバッチリ!!
…そんな日に限って、凌太は大体寝坊する。電話をかけても、奴は起きない…ムカツクゥ!!!
数時間後…
着信:りょーたん☆
『真麻ごめん!!昨日イベントの打ち合わせで朝まで、帰れなかったんだ!!会うの遅くなっちゃってごめんなぁ!もぅ家出れる?』
真麻『遅いよ!ばかぁ!!ムカツク!!』…とか何とか言いつつ、許しちゃうんだ…喧嘩してる時間がもったいないもんね。せっかくの休日なんだし…
それにしても、本当は…凌太の行動って疑わしい事が多い。
不安な時だと、《嘘じゃなぃよね?》って思う事がよくある。私が凌太の言ってる事を、信じられなくなったら終わりって事も、何となくわかってるつもり…。
凌太は…もぅ嘘つかないよね。
そう思うしかなかった。
…真麻にも、凌太を悲しませた過去がある…。
しょっちゅうイベントとかで遠くへ行ってしまったり、真麻と会う時のダラ?手抜きな姿…鼻毛まで出てるし…
凌太は一時期こんな感じになり、真麻はそんな凌太にうんざりしていた。
うんざりと言うより……悲しかった。
好きな人に会う時って、素敵だなって思ってもらぃたいし、いつまでも魅力的だなって思われたいから、オシャレしたりかっこつけてみたり、男らしく振る舞ってみたり…するんじゃないの?
そう思うのは、女の子だけなのかな…。
真麻はそんな風に考えていた。
そういう時期に限って、ハイエナは近付いてくるもの…。
真麻を妹の様に可愛がってくれた、地元の先輩に偶然会ってしまった。数年ぶりにあった先輩は、昔の様に明るく笑って、真麻の悩み事を聞いてくれた。
真麻はその日に生まれて初めて、《浮気》をした。
これが、真麻と凌太の一度別れた原因。
凌太を裏切ってしまった…。もぅ凌太と居る資格は真麻にはないよ…。
『さよなら』は真麻から出した答えだった。凌太には、全て話した。今までに、見た事のない凌太の涙。そんな凌太をまともに見る事は、…当然できなかった。
胸が痛くて。私は泣いちゃいけない気がした…。

そして…一年が過ぎた。凌太はたまに電話をくれたけど…真麻には出る勇気がなかった…。



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