神を超えるシナリオ?

幽玄  2006-11-04投稿
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『真実はいつも一つ!』
……なんてセリフを聞いたことがある。
本当に一つだけだろうか?

――喩(たと)え噺(ばなし)をしよう。

ニワトリは卵を産む。
卵からニワトリは生まれる。
では、真に先にうまれたのはどちらか?

卵、?。ニワトリ、?

どっちだろう?真実は、どっちなんだろう?
‥解らない。…解るはずがない。

解らないという真実が1つ。無い。
いや、解らないという真実が0つ。有る。

 イチいこーる零。
   有が無。

   無で有。
しんじつ不一致イチ。

この世の全て、総て、凡(すべ)て、惣(すべ)て、渾(すべ)て、都(すべ)て………、
この世のすべては表裏一体。
一つ〔表〕あらば、必ず無〔裏〕もまた、存在するのだ。



―――俺は、ベッドにもたれ掛かる稲田夫婦に問い詰める。が、意外と動揺は薄かった。稲田夫婦はお互い軽く頷きあい。観念したように稲田・夫が口を開いた。

[稲田・父]「気付いてらしたんですか……」

[男]「いや、判ったのはついさっき。俺も昔“天帝”にいたんでね、調べるのは楽だったよ」

[稲田・父]「なるほど、流石は破棄者。抜け目がないですね。天女様が依頼を任せるわけですよ」

[男]「なッ!?まさか!バアさんからの依頼だったのかよッ!?」

裏で生きる者にとって天女を知らぬ者は存在しない。
力だけが全ての裏で、3つの頂点の1つである“天帝”の総帥(そうすい)に君臨し、実際裏の絶対的な支配者だ。
どうりで、戦車ぐらい出てくるはずだ。なおさら、訊(き)かずにはおけない。

[男]「稲田さん‥アンタに訊きたいことがある。あのアタッシュケースに何を隠してた?バアさんは何を隠してる!?」

[稲田・父]「そ、それは……」

俺が半分身を乗り出しながら訊くと、気迫に圧されたのか少したじろかれた。

コンコン!

ちょうどその時、女の子二人が手をつないで、この病室のドアを叩いて入ってきた。

[麗遊]「失礼しまーす!稲田さんお気づきになら‥れ…ま‥…」


・・・。


[葵]「あッ!おかあさんも、おとうさんもおきてる!!」

[稲田・母]「あお‥」

[麗遊&稲田・父]「ああああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!!!!!」

[男]「?」

…続きます。



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