天使のすむ湖(青い月夜)4

雪美  2006-11-04投稿
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次の小さな手帳に見えたものは、実は文庫本で、その本に書かれた内容は、この胸にかかるクロスの伝説だった。

このクロスは確かに少し変わった形をしている。上下の部分には、小さなハートがたくさん彫こまれ、左右の部分は、羽の形をしている。真ん中に、ブルーサファイアをはめ込まれていた。

その伝説とは、小さなハートは、男女の愛だけでなく、広い意味での慈悲に似た神の愛を表し、左右にある羽は、発展を表す。
中央に輝くサファイアはただのサファイアではない、本物は強い光を浴びると十字に輝くという。
俺はさっそくクロスをスタンドの光にあててみると、十字にシルバーブルーの光を出していた。
これが本物の証拠だ、四条の輝きを持つこの宝石は、スターサファイアに次ぐ貴重な宝石で、神の使いを意味している。持ち主の心を表すと言われ、邪心を持てばくすんでしまう、逆に反省が進み、純粋なる他の人への愛に満ちたとき、強いシルバーブルーの輝きを放つと言われている。この宝石と共に、周りに使われたシルバーは純粋なる思いの象徴のため、クロス部分のシルバーも輝きを増すといわれている。
つまり、昔から仏教で説かれている、愛と反省、発展、などを表したのがこのシルバーブルークロスサファイア、別名を、愛のクロスという。反省が進むと知恵も増し、発展を約束されるという。
四百年昔に作成され、代々愛するものへと贈っていたが、途中から芸術家たちに好まれコレクションされているといわれる。

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