それから俺たちはいろんな経験をした。経験と言っても大人からしたら対したことじゃないだろう。でもなんでも初めての二人にはとても新鮮に感じられた。
俺はサッカーをやっていた。自分では言うのは恥ずかしいが期待の星と言われそれなりにトップチームで活躍もした。でも俺は辞めた。理由をいろいろ聞かれたが真実は言わなかった。っというより、言えなかった。俺はサッカーを辞めてバイトをしだした。近くのコンビニである。バイトを始めた大まかな理由はクリスマスのためである。いやクリスマスのためだけではない。俺はファッションにあまり興味がなかったが、東京の都会に暮らしているあいつからしたらちゃんとしてほしかったらしく、ファッションに気を配るようになったのだ。
クリスマス当日、俺とあいつは横浜に行った。この日のために俺はたくさん働きたくさん計画をねった。だからプレゼントも何をあげるか決めていた。もちろんあいつが欲しがっていたペアリング。あいつはすごく喜んでくれた。それだけで俺もすごく嬉しかった。俺がもう遅いから帰るかっと言って立ち上がったとき後ろから何か暖かい物が首の周りを包んだ。何かと思ったらマフラーだった。そしてこのマフラーで俺はあいつの気持ちをしれたんだ。続く…