4月1日。
あなたの彼女が病気で亡くなった日。あれから4年経ちます。
あなたはまだ
あの人のことが
好きですか?
君に逢いたい
「ねぇ、再来週の土曜日休みでしょ?ディズニーランド行こうよ!まだ亮と行ったことないし。」
会社帰りの彼が電話してきたので、私はすかさず切り出しました。
「え?唯がディズニーランドは行きたくないって言ってたんだろう?ジンクスがどうのって。」
「別れるってジンクスは付き合いたてのカップルだけよ。私達もう二年経つんだから大丈夫よ。」
私の変な自信に、彼は少し困惑気味でしたが賛成してくれました。
「わかった。再来週の土曜な。」
それから少し話をして、私達は電話を切りました。
「………。」
私は携帯待ち受けのカレンダーを見ながら悪いことをしたかなぁと、少し後悔しました。ディズニーランドに誘った事じゃないんです。再来週の土曜が彼にとって特別な日だということを知っていて予定を入れさせたっていう事なんです。おそらく彼はカレンダーを見てはいなかったんでしょうね。その日はちょうど4月1日。あなたは毎年この日、あの人のために1日裂くことを忘れない。だから、すぐに電話がかかってくるって思ってました。「ごめん」って。
ですが、次の日になってもその次の日になっても断りの電話は入りません。私は少しだけ期待しています。
「今日もお仕事ご苦労様。」
毎日電話をしますが、やっぱり確認したかったんです。ほんとにこの日はいいの?って。でも聞けませんでした。意地悪な私は、「その日」ということに気づかせたくなかったからです。
とうとう今週になりました。ここまで大丈夫なら、きっと彼はあの人の事には踏ん切りをつけられたのだろうと思いました。嫌な女だけど、正直嬉しい自分がいました。後5日だけ頑張れば亮とディズニーランドに行ける。わくわくして服を選ぶのに必死になっていました。
そして木曜日…