宇宙戦隊・24

豆宮  2006-11-05投稿
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「ミジハには反応しないんなら……そうだ!ミジハに爆弾とかくくりつけて投げれば良いんじゃねえか?」
「う〜…そしたら液は爆弾の方に反応しちゃうんじゃないの?」
「そっか〜…」
コウとテチは肩を落とした。
「それに、爆弾で破壊しても相手は液体だからすぐに再生するんじゃないのか?そんな事も分からないとは…」
テシがコウをバカにしたような口調で言う。
「…じゃあどーすりゃ良いんだよ!」
コウの問い詰めにテシが一瞬ひるむ。
「だからミジハを巧く活用して…」
「どうやって活用するんだよ!結局お前も何も思いついてねーじゃん!」
「…っ!だからここはサリ殿の言葉を参考に…」
「何を参考にするって?」
「…電気砲を使用しろと言った事や…」
「液に向かって電気砲を撃ち込めって?そしたら反撃されまくりだろ!反撃されないように撃てって言うのか?バ〜カ」

その時、テシの顔色が変わった。
「コウ殿、今の言葉もう一度言ってくれ!」
「え?バ〜カ…」
「アホ!その一言前だ!」
「反撃されないように撃て…?」
「それだ!!」
そう言うとテシはミジハを摘み始めた。
「は?」
「兄ちゃん、どーゆうこと?」
「お前達も手伝え!」
訳の分からぬままコウとテチはミジハを摘むのを手伝い始めた。「説明しろよテシ!」
「液に電気砲を撃ち込むんだ」
「それは無理だって言っただろボケ!バカ!カバ!」
「なっ…エング皇太子に何て無礼な!」
「ケンカしてる場合じゃないよっ!」
テチに言われて何とか二人は落ち着きを取り戻した。
「まずミジハを液の根本から私達がいる辺りまで積み並べる。なるべく大量にな。液の根本に積むミジハは直接液に触れるように並べるんだぞ。液はミジハには攻撃しないから直に触れても大丈夫なはずだ。」
「で…並べて何するんだ?焚き火でもするのか?」
「最後まで聞け!…並べ終わったら、並べたミジハの先端…私達のちょうど前にあるミジハに電気砲を撃ち込む。そうすれば主成分が水で電気を通しやすい並べられたミジハが液に電気砲の威力を伝える…液も水分だからミジハと同化して電気を通しやすいしだろうし、元は機械だから強力な電気に弱いはずだ!」
「ええ!?でも反撃されないの?」
「液の本体に対して直接撃ち込むわけじゃ無いからな…あくまでもミジハに…」
「…攻撃って認識されて毒ガス撒かれたら?」

「…一か八かだ」

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