?どこまで歩いたのか 気付けば意識がもうろうとしながらおんぶされ辺りはまた静かに夜を迎えた 『大丈夫、大丈夫』しゃがれ声でも励ましてくれるあなたに涙してしまう 燈を見付け 小走りに進んでいく 小さなボロい旅館やっと辿り着く しかし一人しか泊めてもらう事はできないみたい 『この子、かぜをひいてます 熱もあります この子だけで結構です 泊めてやってください
お願いしますお願いします』と意識が薄れる中 何度もお願いをしてる彼の事間違いなく愛してしまってた そして目が覚めるとそこには病院のベットに並んだ二人がいた 大嫌いなあなたは世界一大切なあなたになっていた 一緒に年をとり色んな思い出を胸にしまいあなたのいなくなったこの世界であなたの分まで必死に生きてます しわの数だけあなたへの思いがつのります