七海が勤めている学校に行く途中、山道があります。
あまりにも不気味な道なので帰りはいつも遠回りして帰っていたそうです。
そう、いつもは。
……はぁ。
もう9時かぁ。
遅くなっちゃったなぁ。
ある日、七海は仕事ですっかり遅くなってしまいました。
七海は帰りの途中、遠回りして帰ろうか迷いました。
七海は疲れていたので早く帰りたかったのです。
結局、七海は早く帰りたかったので山道を通って帰る事にしました。
恐る恐る道を進む途中、一台の車が転倒していました。
交通事故でしょうか。
七海は車の中から転倒している車の中を見てみました。
なんと人が乗っていません。
七海がもう病院に運ばれたのかなと思ったその時です。
……たすけて下さい。
……たすくて下さい。
と声が聞こえるのです。
七海はふと横を見ると血まみれの男が外にたっているのです。
七海は内心、怖かったけどその男に大丈夫ですかと聞きました。
すると男は……
病院、病院まで乗せてって下さい。と言うのです。
七海は怖くてドアを開けません。
お願いします。乗せてって下さい。男は何度も言ってきます。
七海はパニックになって逃げる事もできません。
すると一台の車が走ってきます。
車から男がでてきて七海にこの人は僕がみてますから救急車を呼んできてと言いました。
ここは山道なので携帯も使えないのです。
七海は急いで家に帰って救急車を呼びました。
すると七海の夫が仕事から帰って来ました。
七海は夫は毎日あの山道を通って帰ってきてます。
七海は夫に事故現場見た?と聞きました。
すると夫は事故?と聞くのです。
七海はあなが毎日、通ってる道で車が転倒してたでしょ?と言いました。
夫は車なんて転倒してなかったよと言うのです。
七海は夫がふざけているのだと思いその日は寝ました。
次の朝、七海は心配で消防署に電話しました。
七海が昨日の人、大丈夫でしたかと聞くと、消防署の人は何の事ですか?と言うのです。
七海は私が昨日の夜、救急車を呼んだじゃないですかと言いました。
すると消防署の人は昨日は一度も出動してませんと言うのです。
…………………。
…………………。
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